第12回セミナーでテーマになった分野の現状について

第12回信濃川・浜名湖国際病理研究会セミナーのテーマは、IgG4関連疾患に準拠する内容でした。1990年代から2000年初めの時期に、IgG4関連疾患は日本で発見され、提唱されてきました。また、IgG4関連疾患および他疾患との関連については、ハワイで国際シンポジウムが開催されたことで、世界的に注目を集めています。

IgG4関連疾患かどうかを調べるにあたっては、幾つかの条件を満たしているかどうかを確認する必要があります。それらの条件を満たしている場合には、IgG4関連疾患を引き起こしているということで診断が確定します。現在のところ、IgG4関連疾患のはっきりとした原因は解明されていません。

ただし、ステロイド薬が効果を発揮することや、IgG4をつくりだす形質細胞浸潤による腫れを示すことなどにより、自己免疫性疾患であるという捉え方が高まっています。また、この疾患は単一臓器あるいは複数臓器に様々な組み合わせで発症し、診断基準も臓器ごとに作成されています。

第12回信濃川・浜名湖国際病理研究会セミナーでは、IgG4関連疾患に関する世界のトップランナーの方々が講師として招かれました。そして、最新の診断や治療などについての報告や意見交換が行われました。信濃川・浜名湖国際病理研究会セミナーのコンセプトとして、外科病理や病理解剖における基本的な技術と知識の向上が掲げられています。

そして、これらに関連する最新の研究成果を共有することも目標になっています。第12回信濃川・浜名湖国際病理研究会セミナーでは、IgG4関連疾患における様々な情報がハイレベルな専門家たちの間で分かち合われました。現在のグローバル社会に合わせ、会の公用語は英語とされており、国内の若い医師や技師のレベルアップを追求しています。

また、医学的な情報について、非常に意義深く発表される場になっていますので、内科医、病理医、放射線科医など、様々な分野の医師や学生の参加が望まれています。