第13回セミナーでテーマになった分野の現状について

第13回信濃川・浜名湖国際病理研究会セミナーにおいてテーマに取り上げられたのは、消化管病理updateです。消化器という分野は病理医が携わる頻度の高い領域であり、特に胃や大腸についてはその度合いが大きくなっています。

信濃川・浜名湖国際病理研究会による最新の知識や技術の公開は、消化器という分野の現状を把握するためにも、非常に効果的な役割を果たしています。また疾患を診るだけではなく、患者様を全人的にとらえることができる経験豊富でオールラウンドな医師を育成することも必須の課題になっています。

この医師の育成という目的を達成することについても、信濃川・浜名湖国際病理研究会での活動は大きく貢献しています。そして、高齢化社会を迎えるにあたり種々の合併症を有する症例に対し、消化器以外の分野との連携による治療も重要視されています。

消化管病理に関する現状としては、内視鏡外科手術が欠かせないものとなっており、この手術は様々な疾患の治療に取り入れられています。ダメージの大きい手術によって、患者様の身体に損傷を与えてしまっては意味がありません。患者様の生活の質に充分配慮した治療を行うことで、術後の早期社会復帰を可能にするように最大限の努力を払う必要があります。

そのためには内視鏡外科手術に関する最新の知識や技術を周知し、患者様の身体への負担を可能な限り軽減しなければなりません。患者様への配慮は当然のことながら、外科医の身体的な負担についても対応する必要があります。

最新の技術としてロボット支援手術という手段があり、この手段を用いることで外科医の負担を軽くすることにつながるうえに、人の手で行う腹腔鏡手術と比べて時間がかからないとされています。

内視鏡治療では、胃癌や大腸癌に対する粘膜切除や消化管出血止血術などが行われています。更に、小腸内視鏡やカプセル内視鏡による小腸疾患の診断や治療についても積極的に取り組まれています。

以上のような消化管病理に関する治療などの現状について、医療に携わる多くの方々で新しい見識を共有するため、信濃川・浜名湖国際病理研究会での活動は必要不可欠なものとなっています。