信濃川・浜名湖国際病理研究会の歴史について

外科病理や細胞診、病理解剖における基礎的技術や知識の向上と、関連する最新の研究成果を学ぶことを目的として発足された機構に、信濃川・浜名湖国際病理研究会があります。

信濃川・浜名湖国際病理研究会では、毎年セミナーを開催しており、歴史としては2015年では13回を数え、現在開催されている信濃川・浜名湖国際病理セミナーとしての名称は、第9回から使用されています。

信濃川・浜名湖国際病理研究会では、毎年テーマを設けて開催されますが、ここでは、テーマに最適と考えられる講師を国内外から招いており、国際レベルの研究会を目指す目的からも、公用語には英語が用いられています。

信濃川・浜名湖国際病理研究会の近年の内容としては、まず、2012年の第10回においては「現代社会と医療、医学教育における剖検の役割およびその知識と技術」を主題として開催されています。講義内容としては、病理解剖と Ai との関係、各国における解剖制度の差異などとなり、病理解剖の知識や技術に関してもテーマとして取り上げられています。

第11回においては、「骨軟部腫瘍の病理」が主題として取り上げられています。講師は、米国、フィンランドからの2名となり、遺伝学や分子病理学が腫瘍診断や治療にどのような影響を与えるかなど、分子病理と外科病理を中心とした講義が行われています。

第12回においては、「IgG4 関連疾患:その歴史、病因、臨床と病理」が主題として取り上げられています。日本において発見され提唱された自己免疫性膵炎、血中IgG4の上昇、およびIgG4関連疾患に関して講義が行われ、ここでは、世界のトップランナーとして7名の講師が招かれています。

第13回セミナーは、主題を「消化管病理update」として開催されており、胃・大腸など、病理医が取り扱う最も頻度の高い領域に関して講義が行われています。講師は、ポルトガル、米国から各1名、日本人3名によって行われており、外科病理の基本分野から分子病理学を含め、最新の医学まで取り上げられた内容となっています。